カウンセリング、コーチング、解決志向アプローチ、ブリーフセラピー、コミュニケーションスキル、心の治癒力を学ぶ

ホリスティックコミュニケーション実践セミナーについて

なぜホリスティックコミュニケーションを学ぶ必要があるのか


あなたは、仕事や人間関係をはじめとする様々な問題を抱えた人
(クライエント、友人など)の悩みを解決してあげられたらと思いませんか。
そんなときに先ず大切になるのが「傾聴」ですが、
しかし傾聴だけでは実際のところ、なかなか問題の解決には至りません。
その人の悩みを本当に解決するためには、
もう一歩踏み込んだかかわりが必要になってきます。
     

ここで鍵になるのが「質問力」です。      

例えば、あるクライエントが
 「主人ともう少しコミュニケーションが取れるようになりたいが、
  実際にはほとんど会話もなく、あまり話しも聴いてくれないので困っている」
という悩みを持っていたとしましょう。

あなたなら、この悩みを解決しようと、どんな質問をしますか?      

もしかして、こんな質問をしていませんか?
 「いつ頃から、あまり会話をしなくなってしまったんですか」
 「なぜ、あまり会話がなくなってしまったと思いますか」
 「どうしてご主人はあなたの話をあまり聴いてくれないのですか」

しかしこのような、問題の原因に焦点をあて、
それを見つけ出そうとするような質問をいくら繰り返していっても、
あまり問題の解決には役立ちません。

そうではなくて、その人が上手くやれていることに目を向け
そこに質問を投げかけるのです。
     

 「今までで、どんな時は、ご主人と上手く会話ができましたか」

こうたずねると、ほとんど会話が持てない中で、
それでも多少なりとも会話ができたのはどんな時だったかと、
思いを巡らせることになります。
そしてしばらく考えた末に、

 「あっ、そうだ、二人ともお酒が好きなので、
  たまに二人で居酒屋に行って飲んだりすることはあるんですが、
  その時は結構いろいろと話しをしますね…」

といった具合に、この夫婦の問題を解決するためのヒントが出てくるわけです。
このような質問を何度か繰り返し、最終的に
「数ヶ月に一度くらい、二人で居酒屋に行ってみるというのはいかがでしょうか」
という提案をしたならば、それは実行可能かもしれませんし、
そこでは会話もそれなりにすることでしょう。

こうしたやり取りを通して、
潜在化されていた「できている時のこと」が意識化されることで、
今の状況に変化が生じ、
それが最終的には問題解決へとつながっていくことになるのです。
このように、問題を解決するための会話を展開していくためには、
話のどこに焦点をあて、どのような質問をするのか
極めて大切
になってきます。

このように質問の仕方ひとつとっても、
それを知っているか否かでコミュニケーションの質は大きく変わってきます。

もちろん問題解決のためには「質問力」の他に、
「傾聴力」「反応力」「対応力」といったものも身につけていく必要があります。
このセミナーでは、これらのことを体験的に学んで頂くことができます。

    

デモンストレーションは実際的であり、かつ癒される体験もできる


このセミナーでは、主に解決志向アプローチを中心とした方法を学んでいきますが、
他の心理療法(NLPや可能性療法、認知行動療法など)の視点や、
講師の黒丸が心療内科時代に培った経験に基づくアプローチも取り入れられており、
他にはない独自のプログラムになっています。

ここではデモンストレーションやワークが中心となっており、
これらを通してホリスティックコミュニケーションが
体系的かつ体験的に身につけられるようにプログラムが組まれています。

特筆すべきは、毎回、受講生自身が抱えている実際の問題を取り上げ
講師によるデモンストレーションをお見せすることです。
その後に、今の問題をどのように捉え、
どのような質問をし、どのように展開していくのかといったことを
その都度、詳細に解説していきます。
ですから、通常のテキストに書かれているような
表面的な話に終始するのとは全く異なり、
まさに実践的、体験的セミナーだと言えます。

受講生自身の抱えている問題が
どのようにして解決されていくのか、
その実際を目の前で見られるという体験は、
このセミナーの醍醐味のひとつと言えましょう。

もちろんデモンストレーションは、それを見る受講生にとって
コミュニケーションスキルを学ぶ貴重な経験の場でありますが、
同時にデモンストレーションを受けた受講生にとっても
問題解決による癒しが実際に体験できるという意味で、
とても貴重な場になります。

なおデモンストレーションのやりとりはすべて録音し、
後日、本人にのみそれをお渡しします。
それを聴きながら自分の癒され体験を振り返ることで、
学習内容をより深く理解し、学ぶことができます。

つまりこのセミナーは、
問題解決のためのコミュニケーションスキルを学ぶ場であると同時に、
自分自身の抱えている問題を解決し、癒される場でもあるのです。

8日間のセミナーで学ぶ内容につて


このセミナーでは8日間で、以下のような内容について学んでいきます。なお、基本的に午前中は参加者とのやり取り、 講義、デモンストレーション、午後はワーク中心の構成になっています。

1日目
 1,ホリスティックコミュニケーションについて
 2,コミュニケーションに必要な4つの力
   「傾聴力」「反応力」「質問力」「対応力」について
 3,傾聴力を高める
 4,反応力を身につける
2日目
 5,質問の種類と目的
 6,解決志向アプローチの考え方と全体の流れ
 7,「扱うべきこと」や「どうなりたいのか」を明確にする
 8,コーピング・クエスチョン(対処法の質問)について
3日目
 9,「心の治癒力」を引きだす①(過去)
 10,「心の治癒力」を引きだす②(未来)
4日目
 11,「心の治癒力」を引きだす③(スケーリング)
5日目
 12,「心の治癒力」を引きだす④(対人関係)
 13,フィードバックとコンプリメント、課題の提示について
6日目
 14,解決志向アプローチが見ているもの
 15,解決志向アプローチの視点と会話の具体例
7日目
 16,新たな方向性や異なる視点、提示・提案の仕方について
 17,説明の仕方や質問に対する答え方
8日目
 18,二回目以降のかかわり方について
 19,参考文献の紹介と解説

 具体的なスキルを身につけることができる

テキストに基づいた解説もありますが、デモンストレーションやワークが中心の内容になっているので、問題解決のための具体的なスキルを体験的に学ぶことができます。また、それらひとつひとつに対して詳細な解説や、どうしてそのようなかかわりや質問をするのかといったようなことについても詳しく説明するため、やっていることの意味を深く理解することができます。

 家庭や職場、日常の中でもすぐに使える

ここで学ぶスキルは、非日常的な方法(イメージさせる等)ではなく、家庭や職場で何の違和感もなく使えるものばかりです。本人や周囲の人からは普通の会話をしているようにしか見えませんが、そのさりげないやり取りの中に問題解決のためのスキルが随所に含まれています。実生活の中で実際に使ってみることで、いかにそれらのスキルが有用なものなのか、こんなにも簡単に変化が起きるものなのかということを身をもって体験することができます。是非、その威力を実感してみてください。

 デモンストレーションで問題解決の実際を見ることができる

デモンストレーションは、受講生の現実の問題を取り上げて行うため、毎回実践的なコミュニケーションのやり取りを見ることができます。もちろん、受講生はどんな問題を出してもよいことになっているため、多種多様な問題に対する対応の仕方を見ることができますし、また、それに対する詳細な解説を聞くこともできます。当然、受講生が語った内容に関しては守秘義務があるため、プライベートな問題でも安心して語ることができます。

 自分自身の問題解決にも役立つ

デモンストレーションでは自分が実際に悩んでいる問題を扱うため、やり取りを通して、こうやって問題が解決されていくんだという実感を持つことができます。また、自分が抱えている問題と似たような問題が出されることもしばしばあり、そのような場合は、自分の問題と重ね合わせながら聴くことで問題解決につながることもあります。さらにデモンストレーション以外でも様々なワークが用意されているため、それらの中で問題が解決されたり癒されたりする人もいます。

 ものの見方や考え方が変わってくる

「できていること」に焦点を当てながら相手の話を聴き、質問するというワークを繰り返していくうちに、今まで知らず知らずのうちにしていた「できていないことや問題点に焦点を当てる」という姿勢から「できていることに焦点を当てる」という姿勢へと変化してきます。そうなると「嫌なこと」よりも「良いこと」の方に目が向くようになるため、今までとは全く違ったものの見方や考え方ができるようになります。
      

 ものの見え方が変わってくることで、日常に変化が起きてくる

毎回のワークを通して「できていることに焦点を当てる」という思考回路が形成されていくことで、意識せずともそのような見方ができるようになってきます。そうなると日常生活や職場で同じ人や物をみても、その「見え方」が変わってきます。すると今までとは異なる気持ちが生まれ、自ずと行動も変わってくるため、日常の中でも、よい意味での変化が起こるようになってくるのです。
            

 心療内科医として10年以上の経験を有する講師によるセミナー

講師の黒丸は10年以上にわたり心療内科医として、二千人以上の様々な患者さんを診てきました。それも薬を使うのではなく、心理療法やコミュニケーションを中心とした方法で治療をしてきました。その経験に基づくノウハウを集大成したものがこのセミナーなのです。従って、通常の心理系セミナーではなかなか経験できない奥深さを、ここでは様々なワークや講義を通して体感することができます。
                        

 中身は濃いが雰囲気はとても柔らかい

正直なところ、このセミナーで扱っている内容はかなり高いレベルです。それにもかかわらず受講生の皆さんが楽しく学べるのは、その雰囲気の柔らかさにあります。お会いした人はわかると思いますが、講師の黒丸は、はっきり言って単なる酒好きの普通のおじさん…にしか見えません。ですから受講生もあまり緊張せずに受講できるのかもしれません。でもそれこそが、高度な内容を体験的に学んで頂くためのコツだと思っています。
        

 他の受講生とのつながりや交流が生まれる

このセミナーでは、皆さんが本音で問題を語るため、お互いをより深く知ることができるようになります。また「5時からセミナー」ではお酒を飲みながらいろいろと語り合う中で、今までとは異なる新たな一面を発見し、より親密さを増すようになることもあります。そのため、このセミナーをきっかけに仕事を一緒にやり始めた人もいれば、親しくなってつきあい始め、めでたく結婚したカップルもいます。

 セラピストや代替療法家、医療関係者にも役立つ

もともとこのセミナーは、ストレス疾患に伴う身体症状の治療にも役立つコミュニケーションスキルを、セラピストや代替療法家、医療関係者の方々に学んでもらうことを目的として始められたものでした。しかし実際には、医療関係者に限らず、どんな人でも学べる内容であることがわかり、今ではどなたでも受講することができるようになりました。治療的かかわりの意味や「心の治癒力」については最終日に取り上げますので、治療やカウンセリングに携わっている方々にも大いに役立つと思います。

        

ホリスティックコミュニケーション研究所

〒654-0055
神戸市須磨区須磨浦通4-1-19
TEL/FAX 078-742-7002
(電話での受付は、月・火・木曜日の13時~16時のみとなっています)

     講 師 著 書

心の治癒力をスイッチON 心のをうまく引きだす 緩和医療と心の治癒力

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